自作の二重質量分析装置を用いて、独自の研究をすすめています






  当研究室では、真空中で孤立状態にあるタンパク質・ペプチド等の生体分子イオンと気体分子との間の、プロトン移動反応について研究しています。反応速度の温度変化から、生体分子イオンの立体構造の転移が分かりました。その結果、生命現象の反応素過程にも関連する、生体分子の協同的・組織的な相互作用について解明しました。実験には、自作のESI・二重質量分析・衝突反応装置を用いています。装置の自作には、広範な知識や熟練した技術と長い年月が要求されます。しかし、独自の研究を推進するには自作の装置が是非必要なのです。目的に向かって粘り強く努力し続けることは、研究だけではなく人生全般でも重要です。


Last update 2013.5.9