科目名 溶液科学序説

担当教員 野々瀬 真司



学習到達目標
この世界は多種多様な無数の物質から成り立っている. 僅か一滴の水にさえ10の20乗個もの分子が含まれている. 分子の複雑なミクロの挙動をマクロの物理量によって記述するために, 熱力学の理論が確立されてきた. 授業では, 熱力学の基礎についてごくごくやさしく解説するとともに, 随所に具体的な演習を行い実践的な理解を深めるように努めたい.


講義概要
1. 気体の物理的性質・理想気体 ・非理想気体
2. 気体の分子論・理想気体の分子運動論・ボルツマン分布
3. エントロピーの分子論的基礎・エントロピーと確率
4. 自由エネルギーと化学平衡 ・自由エネルギー・Maxwellの関係式


学習上の留意点
前提科目:基礎化学熱力学
教科書:バーロー物理化学 第6版(上), 東京化学同人


履修申請上の注意点
授業に積極的に参加することが理解を助ける. 一緒に楽しく勉強しよう.ただし,授業にはきちんと出席して参考書による復習をおこなって欲しい.授業をとおして熱力学の基礎を修得して貰いたい.


教員研究室 理科館3F 333号室
教員オフィスアワー
月曜日から金曜日 10:00−19:00 講義に関する質問,一般的な質問・相談等なんでも歓迎します.
教員連絡先 nonose@yokohama-cu.ac.jp TEL&FAX:045-787-2218


備考
授業の中で自分の興味を覚えた部分を掘り下げて理解を深め, 将来の自分の専門に役立てて欲しい. 万物は多種多様な物質から構成されている. 熱力学に関する知識は, 万物のふるまいを理解する道具として必ずや将来の専門にも役立つと思われる.


授業計画(週単位)
第1週 気体の物理的性質・理想気体
第2週 気体の物理的性質・非理想気体
第3週 気体の物理的性質・ファンデアワールス方程式
第4週 気体の分子論・理想気体の分子運動論
第5週 気体の分子論・分子エネルギーの分類
第6週 気体の分子論・物質波
第7週 気体の分子論・ボルツマン分布・1次元並進運動
第8週 気体の分子論・ボルツマン分布・3次元並進運動
第9週 気体の分子論・ボルツマン分布・気体分子の熱エネルギー
第10週 エントロピーの分子論的基礎・エントロピーと確率
第11週 エントロピーの分子論的基礎・エントロピーと自由度
第12週 自由エネルギーと化学平衡・自由エネルギー
第13週 自由エネルギーと化学平衡・自由エネルギーと圧力
第14週 自由エネルギーと化学平衡・標準生成自由エネルギー
第15週 自由エネルギーと化学平衡・熱力学的性質の相互関係・Maxwellの関係式